「サシ」にこだわらない、赤身の美味しさをお届けしたい
私たちは熊本県菊池市にある牧場で、熊本県産の牧草、麦わら(農薬・除草剤等不使用)をしっかり与え、牛のリズムに合わせて健康的に育てています。
指定の配合飼料は、非遺伝子組み換え原料のみ使用し、ゆったりと肥育することで、「サシ」の入った霜降りではなく、牛肉本来の旨みがあふれる肉質になります。

母牛のそばで育つ子牛たち
約24ヶ月にわたる期間、牛の健康や体調に気を付けながら飼育しています。成長期・肥育期にあわせた飼育の為には、1頭1頭の体調や性格を知っておく必要があります。
牧場での運動や牛舎での休息のように、牛が自然の中で育つ環境を、なるべく再現しよう最善を尽くしています。そのため基本的には、繋いでいません。

自社農場で草中心で育てた「健康あか牛」
私たちが熊本県菊池市に菊池農場を立ち上げたのは2005年になります。
「生産者と消費者を対等な関係でつなごう」「自分たちも生産することの大変さと大切さを身につけよう」と農場運営へグループとして乗り出しました。
初代農場長が一人で入植して菊池農場の歴史は始まりました。ですが農業・畜産は右も左もわからないまったくの素人。
はじめて飼った牛6頭(黒毛第一交配種)は、慣行の飼育法に則って、見よう見まねで飼い始めることになります。
通常の肉牛はできるだけ太らせようとトウモロコシや麦などの穀物を大量に食べさせます。
平均24ヶ月飼育のうち、後半の12ヶ月は脂肪(サシ)を入れるためにビタミン類はまったく食べさせないのが普通です。
慣行の飼育をそのままに真似た結果、最初の6頭はビタミン欠乏症になってしまいました。
慣行飼育は「脂肪(サシ)重視」のため、牛の健康(自然摂理)に反して濃厚飼料(とうもろこし等)を多給し、
ビタミンA(稲ワラ・草)を人為的に欠乏状態にしているため、出荷直前のほとんどの牛が「肝機能障害―全盲」の状態にあり、
そのために、病気ウイルス侵入に対する口腔内皮膚粘膜の抵抗力もなくなっていると言われています。
ビタミンAは網膜や皮膚、ベロ・口腔粘膜などをつくるのに必要な栄養分です。
しかし、ビタミンAを給餌すると「サシ」が入らなくなるため、一般の飼育牛はビタミンAをカットします。
一般飼育牛の出荷直前の粘膜を顕微鏡で見ると、ゼリー状の絨毛(絨毯の毛)が普通よりも半分近く短く薄くなっています。
これは、病気ウイルス侵入に対して抵抗力がなくなっている現象と考えられています。

ビタミン欠乏症の牛をつくってしまった私たちは2つのことを考えました
牛は健康に飼ってあげたい。健康な牛を食べるほうが人間にとっても良いことに違いない。
たとえ体重が少しくらい増えなくて、サシが入らなくても、牛が本来食べる草や稲ワラをたくさん食べさせてあげたい。穀物飼料はできるだけ減らしたい。
「牛本来の餌である“草”を食べて育ってくれる牛」を探して、たどり着いたのが熊本地方で歴史的に育てられてきた「肥後のあか牛」でした。
母牛のそばで子牛を育て肥育する一貫飼育に取り組み、菊池市の自社農場、自然豊かな牧場地でゆったりと育てた牛を【健康あか牛】と名付け、牛本来の赤身がおいしい牛肉を皆様へお届けしていきます。

【健康あか牛】母牛のそばで子牛を育て肥育する一貫飼育に取り組み、菊池市の自社農場、自然豊かな牧場地でゆったりと過ごしています。
飼料:粗飼料多給型/粗飼料(農薬、化学肥料、除草剤不使用の熊本県産の牧草、麦わら)
指定配合飼料/非遺伝子組み換え原料のみ使用(トウモロコシ、大豆、ふすま、大麦、アルファルファミール、塩、はちみつ等)
※飼料産地:トウモロコシのみ米国産、その他は全て国産を使用しています。
健康あか牛(熊本県菊池市)